■本書の特徴
本書は『新版 3手詰ハンドブック』の続編になります。といっても問題がレベルアップするわけではないので、前作と同じ感覚で楽しめます。3手詰をこれから始める方にはもちろん、これまで3手詰を解いてきて「新しい問題に挑戦したい」という方にもおすすめです。
詰手筋の多くは3手一組が基本。本書でさまざまな詰手筋に触れることで、あらゆる手数の詰将棋の土台となる基礎がマスターできます。なかなか解けないという方は、解説を先に読んでみてください。「危険地帯に誘え」「逃げ道に捨てよ」など、基本の詰手筋が理解できることと思います。そのうえで問題に挑戦し、数をこなしてコツをつかみましょう。すっきりした配置の良問が多いので、入門には最適です。
将棋の基本は「3手の読み」。自分の指し手だけでなく、相手にとって一番よい指し手を考えることが上達につながります。3手詰にはこの思考プロセスがぎゅっと凝縮されているので、自然と将棋の呼吸が身につくことでしょう。
腕に自信のある方は、早解きを目指してみませんか。時にはつまずく問題もあることでしょう。それがあなたの苦手な詰み筋なのかもしれません。何度も繰り返し解いて「詰む形」が頭に入れば、実戦でも「詰む」という確信をもとに読みを進められる場面が増えるでしょう。
頭の体操、気分のリフレッシュ、毎日のトレーニング、タイムトライアルと使い方はさまざま。あなたに合った活用法を見つけてください。
なお、本書は『3手詰ハンドブック2』(2007年、日本将棋連盟刊)を大幅に修正したものです。修正箇所は次の通りです。
・8割以上の問題が差し替えまたは修正
・解説200題はすべて書き直し