■本書の特徴
3手詰からステップアップして、考える楽しみが深まる5手詰です。『新版 5手詰ハンドブック』の続編がリニューアルして登場しました。前作同様、「3手詰の楽しさ+アルファ」の基本構成はそのままに、全200題を用意しました。3手詰が詰手筋(基本)を学ぶ段階とすれば、5手詰はそれをどう応用するかがテーマ。ひとひねりが加わることで、考える楽しみ、解けたときの充実感もいっそう深まります。
3手詰を解くことは、3手先の形を思い浮かべることで達成されます。5手詰では5手先。こうして基本となる「3手の読み」と同じプロセスでより深い層へと進んでいくことで、読みの力が鍛えられます。ただし身構える必要はありません。パズルのような良問に重苦しさはなく、爽やかな解後感が次の問題へといざないます。
もちろん、楽しみ方は自由自在。じっくり考えるもよし、解説を読んで並べてみるもよし、早解きのトレーニングにもうってつけです。たくさんの問題に触れる中で「お気に入り」を見つけてみるのも一興でしょうし、何度もつまずく問題は、あなたが見逃しがちな盲点を教えてくれます。初めて触れる方には新しい知識を、腕に自信のある方には速度も含めた精度を上げる良質な機会を与えてくれるはずです。あなたの棋力と好みに合った使い方を見つけてください。
なお、本書は『5手詰ハンドブック2』(2006年、日本将棋連盟刊)を大幅に修正したものです。修正箇所は次の通りです。
・6割以上の問題を差し替えまたは修正
・解説200題はすべて書き直し